感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayu
3
春の日の花と輝く、の訳詞を書かれた堀口敬三氏の編。おばあちゃんやお母さんが歌ってくれたうたで、タイトルが思い出せなかったり、歌詞がうろ覚えだったものを確認できて良かったです。1958年に出版されたものなので、終戦までの内容ですが、唱歌が日本の音楽教育に与えた影響や、歌ができた当時の政治や社会情勢などにも触れられ、とても興味深く読みました。蝶々や、蛍の光などの現在でも歌われている曲もかつては国粋主義的な歌詞だったことを知ってビックリしましたが、同じ歌の歌詞の変遷に時代背景が影響しているのがよくわかりました。2016/05/12