内容説明
危機意識と知的野望が交錯する文学の磁場。エドマンド・ウィルソン,ソール・ベロー,ノーマン・メイラー,ハンナ・アレント…。戦時下から戦後への激動を背景に、かれらの人間くさい一面がクローズ・アップされ、いきいきと躍動する。後半第2部はマッカーシィ旋風下、未来を求める模索の時から、60年代、ベトナム戦争と新しい世代の登場へ。
目次
6 かつてない幸福な時
7 時代なればこそ
8 新生活
9 60年代の青春
10 ことば
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
4
「英語で書いた最初の本『全体主義の起源』のときから、ハンナ・アーレントは、大量虐殺そして「人口過剰」の世界における将来の大殺戮の脅威に取り憑かれていた…あるハーヴァード大学教授のたった一つの反対意見のため、『全体主義の起源』は契約を結んでいたボストンの出版社から出版を拒否された」「エドマンド・ウィルソンは自分が「変人」であることを知っていたから、先祖の多くの牧師、弁護士、医師たちから明らかに伝わっているらしい知的関心のあり方だけなく、さらには自分の固定観念の源をも先祖のなかにいつも探ろうとしていた」2017/07/13