出版社内容情報
自由，抑圧，人間の解放といった基本的問題をいかに考えるべきか．現代の抑圧様式を様々の形態において検討し，それからの解放を展望する．行動論的アプローチと政治哲学の架橋を試みた問題提起の書である．
内容説明
『自由の構造』で日本でも著名な著者は、本書で、自由、抑圧、人間の解放という政治学の基本問題を、新たな視点より分析する。まず自由主義の唱える「自由」が人間の基本的欲求の全領域と関連をもたず、合理的ヒューマニズムの優先順位に即する人間解放とは矛盾することを批判する。次に、現代の抑圧様式を、支配、強制的抑圧、疎外という三つの形態において検討し、それからの解放の戦略を展開する。行動論的アプローチと政治哲学の架橋を試みた鋭い問題提起の書である。
目次
第１章 自由主義の自由―イデオロギーとマイオピア
第２章 リベラル・コーポレイト社会における抑圧様式
第３章 支配の暴露とその超克
第４章 強制・剥奪・暴力への抵抗
第５章 疎外を克服するために―契約からコミュニティへ
第６章 自然共同体の世界を求めて
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- 洋書
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