出版社内容情報
近代世界形成過程でなぜ資本主義デモクラシー,ファシズム,共産主義という政治体制が生れるのか.英,仏,中国,日本,インドの歴史的・社会的諸条件を比較し,地主上層階級と農民層の多様な政治的役割を解明する.
内容説明
農業社会から近代社会への変容の過程を、イギリス・フランス・アメリカ・中国・日本・インドの比較の上で明らかにした本書は、その新しい歴史的一般化の試みによって大きな反響をひきおこした。分冊2では、分冊1の各国別の分析に続き、「近代社会への民主的径路」「上からの革命とファシズム」「農民層と革命」の各章で、変容の理論的枠組を提示し、終章「反動的思想と革命的思想」で、理念と社会運動の関連を考察する。近現代史を考える上で多くの刺激を与える、問題提起の書である。
目次
第2部 近代世界に向かうアジアの3つの道〈承前〉(アジアにおけるデモクラシー―インドとその平和的変革の代償)
第3部 理論的意味と客観化(近代社会への民主的径路;上からの革命とファシズム;農民層と革命)
終章 反動的思想と革命的思想
補論 統計と保守的歴史叙述についての覚え書