出版社内容情報
インドの共産主義者ローイの名声は高いが,その思想と行動は十分には紹介されていない.コミンテルン第2回大会でのレーニンとの民族・植民地問題をめぐる対立から始まる,ローイの多彩な活動を跡づける.
内容説明
インドの共産主義者M.N.ローイの名声は高いが、その思想と行動は充分には紹介されていない。本書は、コミンテルン第2回大会での「民族・植民地問題についての補足テーゼ」にみられるレーニンとの論争、「脱植民地化論」における政治的抑圧と経済的譲歩の関連の分析、植民地支配打倒のための「二重政権論」などの理論的諸問題と、ローイの多彩な活動を跡づける、インドのみならず第三世界の共産主義と民族主義の問題を考える上で、多くの示唆を与えよう。
目次
第1章 コミンテルン第2回大会
第2章 黎明期のインド共産主義
第3章 共産党と労農党
第4章 中国のエピソード
第5章 インド政治の急進化
第6章 コミンテルン第6回大会
第7章 インドにおける共産主義の退潮
第8章 インドにおけるローイ主義の基盤
第9章 左翼の統一とインド民族運動
第10章 民族主義と社会主義
第11章 20世紀のジャコバン主義
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