出版社内容情報
人間の欲望の「あらわれ方」は,19世紀から20世紀にかけて大きく変わっている.精神医学史を読み直したとき,現代人の欲望表出のねじれの軌跡がはっきりたどれる.21世紀の「欲望のゆくえ」を現代切っての精神医学者が予測する.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒い森会長
1
1996年に出版。第1部は、精神科学の簡単な歴史。いろいろ興味深い。第2部は理論?編。20年後の今もというか、現在も十分使える分析。 著者の本は、症例集が多く、理論編は珍しいのでおもしろかった。2016/03/04
くま 1 3
0
著者が 1990代に 聖路加看護大学の大学院の講義をしたときの素材で 書き下ろした本です。 大平ファンには面白いでしょう。 軽い本です。 2016/01/17
my
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分析も歴史も中途半端な記述でつまらなかった2011/06/27
ミリン
0
読みやすくて面白かった。著者が噛み砕いてわかりやすくしたものだけを話してくれている、確かに講義の中の雑談みたいだった。確かに耽美の精神は失われているかもしれない。美しいと思うとき、同時にそう思う「私」のことを気にして、反射的にスマホを構えている。2025/05/27