岩波セミナーブックス<br> クレオール語と日本語

岩波セミナーブックス
クレオール語と日本語

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000042475
  • NDC分類 802
  • Cコード C0380

出版社内容情報

近年,クレオール文化やクレオール語についての関心が高まっているが,はたしてクレオールの真の意味は理解されているのだろうか.クレオール諸語研究をふりかえり,クレオール語と日本語のかかわりを説く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

251
クレオール語入門には最適。クレオール語とは何か、ピジン語からクレオール語へ、クレオール語の構造などが、いたってわかりやすく解説されている。しかも、それはヨーロッパの諸語から見たクレオール語ではなく(その場合は劣った、あるいは不完全な言葉ということになる)クレオール語そのものの成り立ちと特質とが語られる。その結果、以外にもクレオール語は日本語の文法構造と似ている(似てくる)のである。田中克彦氏の偏見のないフラットな言語学ならではの成果かと思う。また、私自身も、言語について考えたり、話したりする際には⇒2025/01/20

ころこ

22
ヨーロッパの制度に対する面従腹背と、その外部としてのクレオールを体系的に考えるというのは、アンビバレントです。本書では、ピジンが英語で、クレオールはフランス語やポルトガル語が起源だというような、厳密性を問うていません。他方、ピジン語を母語に持つ両親から生まれる、クレオール語を母語に持つ子供にとっては、言語の外部に出ることこそが、教育の檻から脱出する精神的な冒険の始まりなのです。そういった実存的な感覚は、現在はやや古いのかも知れませんが、著者はクレオールから展開して、方言もクレオールだと主張しています。これ2018/06/13

サアベドラ

4
一般向けのピジン・クレオール入門書、のようなもの。扱ってる内容は興味深いけど、著者の思想(反権威、反インテリ、反ヨーロッパ)があっちこっちに挟まってきてかなり邪魔。孤立語と膠着語はどっちがエライとかそういう嘘くさい話は心底どうでもいいし、いちいちエスペラントに絡めてのどーのこーのもそんなの知らんがなと言いたくなる。日本語との関連づけもうさんくさい。そういうの全部引っぺがしてピジンとクレオールの記述だけ抜き出したら全体の半分ぐらいの分量になりそうな、そんな本。2012/05/30

コシヒカリ

1
初心者向けの本、といったような感じで私にちょうど良かったです。前半部分にはピジンやクレオール語の大まかな歴史を書いているので、事前知識が何もなかったとしても読んでいくうちに置いていかれるような感じはあまり無いかと思います。2023/09/08

どうろじ

1
やわらかな文章から繰り出される包丁?のようにとがった主張が頭に残る。憧れる。2018/07/12

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