規範と統合

規範と統合

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  • サイズ A5判/ページ数 328p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784000040457
  • NDC分類 209
  • Cコード C0322

出版社内容情報

生態系破壊や,国家的統合と民族的運動の衝突などの深刻な状況に直面している世界史の「現在」は,人間存在の在り方とその意味を激変させ,認識の組み替えを迫っている.109のテーマを選んで歴史的に考察する.

内容説明

秩序形成・統合のメカニズムを解読する。統合のメカニズムを社会的コンセンサス形成のプロセスを重視して解明し、それが内包する矛盾、統合と排除の相克にも光りをあてる。

目次

1 社会化の契機(子どものしつけと女大学―朝鮮の儒教教育;祭りと若者組―18‐19世紀の南フランス;ギムナジウムの社会的・文化的機能)
2 統合の過程(地域社会と名望家支配―18世紀イギリスの地主貴族;村・カースト・ヒンドゥー教;清末の保嬰会;異文化の統合と抵抗―17世紀ペルーにおける異教根絶巡察を中心に)
3 社会的規律化(社会的規律化と軍隊;ことば・教会・学校―フランス近代と少数言語;公衆衛生の発展と身体の規律化―ヨーロッパ近代;罪観念と制裁―中国におけるもめごとと裁きとから)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たろーたん

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覚書。「罪観念と制裁」、中国における揉め事の裁きは、第三者がまず当事者の言い分を聞き、自分でその実態を把握し、当事者に真実を語らせ、最後に、当事者が心から受け入れられる裁きをする劇である。古代中国はヨーロッパ同様に自白主義なのだが、それは拷問をしてでも自白させ、私が悪かったですと被告人の口から言わせることが一連のプレイだからだ。通常裁判は、事実認定をして、いかなる法を適用するか定め、量刑する順序だが、量刑がある程度決められている中国では制裁の程度を横睨みしながら、事実を明らかにすることで双方を納得させる。2021/03/24

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