出版社内容情報
子ども・青年の人格形成をめぐって,いじめや暴力の問題が注目を集めています.人が人として成長するために,学校はどのような役割を果たすべきか.実態を点検し,改革への具体的提言を試みます.
内容説明
学校でのいじめや暴力をめぐる深刻な問題が注目を集めている。人が人として成長するために、学校はどのような役割を果たしてきたのか。現代の学校の実態を点検し、地球上のさまざまな生命と共生できる人間を育てるために、教師は、授業は、学校はどう改革されなければならないか、具体的な提言を試みる。
目次
1 学校は今どうなっているか
2 学校はどうしてできたか
3 何が学校をゆがめてきたか
4 教育とは何か―人間の本質とのかかわり
5 学校の再生を求めて
6 生命からの問い直しを
7 なぜ学校へ行くのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Takao
1
1995年7月5日発行(1998年4月6日、第4刷)。1984年に発行された旧版は読んでいるが、内容についての記憶が定かではない。本書は10年を経てより深刻化する学校の存在意義を問うものとなっている。2024/08/09
鵜殿篤
1
学校選択制を肯定的に理解していることに、まずは素直に驚く。もちろんそれは新自由主義的な立場からの学校選択制ではない。子どもの個性の尊重を出発点にして表現された、教育学者ならではの見解ではある。とはいえ、そのアイデアがひょっとすると公共性を土台から覆してしまうものではないかという畏れを感じとることができないのには、違和感を持たざるを得ない。まあ、1995年という出版時期が、危機感の低さに表れているということなのかもしれない。臨時教育審議会が打ち出した方向性とどう関わっているのか、興味が出るところではある。2019/08/09
ふじわらこじゅ
1
「なぜ学校に行かなくてはいけないか」、ではなく「なぜ学校に行くのか」。2016/06/01
t
0
母子ともに死んだ者を供養する場面が出てくる。2010/07/15