内容説明
戦後六〇年の節目で、過去を問い直すことを終えてよいか。海外からの戦争責任を問う声、政治家たちの妄言、試される私たちの歴史認識。私たちは戦争の記憶、加害と被害の体験をどのように反芻してきたのか。戦後史において忘却され、凍結された諸問題とは何だったのか。
目次
序論 「過去の克服」覚書
第1部 戦争責任と戦後責任(「帝国臣民」から「日本国民」へ―国民概念の変遷;戦争責任と極東国際軍事裁判;戦後日本と靖国神社;日本の歴史家と戦争―一九四五‐一九六五年)
第2部 疎外された戦後(在日朝鮮人にとっての「戦後」;沖縄にとって戦後とは何か;戦後補償と戦後責任)



