出版社内容情報
幕藩制成立期から高度成長の終焉に至る400年近くを一望に収める.歴史統計系列の整備,歴史人口学,物価史などの成果をおさえ,新しい問題意識と手法で近世・近現代日本の経済発展と構造変化を総合的に明らかにする.
内容説明
田沼時代から幕末期まで、日本経済はどう変化したのか。非農業部門とくに農村工業を中心に、1820年代以降持続的な成長局面に入り、それが19世紀末からの日本の近代経済発展につながっていることを明らかにする。中央対地方の視点から、畿内、幕府、諸藩の経済の変化のメカニズムをとらえ、庶民生活の社会的変化をも検討する。
目次
1 概説 19世紀へ
2 物価とマクロ経済の変動
3 幕府の財政
4 諸藩の産業と経済政策
5 地方経済構造の地理学―「広域濃尾地方圏」の分析
6 庶民の歴史民勢学