岩波ブックレット インドネシアースハルト以後

村井吉敬/佐伯奈津子

岩波書店（1998/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 61p／高さ 21cm
• 商品コード 9784000034081
• NDC分類 312.24
• Cコード C0336

出版社内容情報

32年間続いたスハルト政権が崩壊したいま，インドネシアでは何が起きているのか．民主化の行方は？　日本との関係は？　現地での様々な人への最新インタビューから，揺れ動く現状を明らかにしていく．

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[みなみ]

図書館本。スハルトは開発独裁を進め、ファミリーで国内の権益を牛耳ってきた。日本はODAや戦後補償、商社を通じた民間取引という名目で、インドネシアの富裕層に富を行き渡らせることに加担した。スハルトを倒したのは経済危機で、スハルト政権が倒れてから、ようやくスハルト政権の功罪の「罪」の部分が明らかになった。インドネシアで起こったことを通じて、日本の立ち位置を考えなければならないと思う。経済的交流はいいことだと言って、スハルト政権に力を貸してきたわけだから。

2019/10/19