出版社内容情報
1992年リオ・デ・ジャネイロ国連環境会議で提起された地球環境問題は,効率に関わる問題を超えて,本質的に困難な問題を提起するものとなった.「まずしい」国々は困難から脱出できるのか.「ゆたかな」国々の責任を問う.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マウンテンゴリラ
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本書の出版は、1997年10月と言うことであるから、まさに日本における、歴史的国際会議と言っても過言では無い、COP3(第3回気候変動枠組み条約締結国会議)が開催される直前の時期に合わせ、その機運を盛り上げるために発刊されたものと思われる。それから、月日が流れること30年近くにもなるため、技科的な知見に関しては、当然ながら新しいものはなかった。しかし、何故敢えて本書が目に止まったかと言うと、執筆者の一人である故・宇沢弘文氏を最近知り、その経済理論に分からないなりにも、非常に共感を感じていたこと。→(2) 2024/07/16