出版社内容情報
米英同罪論,自衛戦争史観,解放戦争史観,殉国史観にふれつつ,日清戦争から1945年までの武力侵略の歴史をトータルに否定することによって,はじめて日本はアジア太平洋戦争を終結させることができたという歴史的事実を説く.
目次
ポツダム宣言とカイロ宣言
米英同罪史観
自衛戦争史観
解放戦争史観
体験と歴史認識
殉国史観と国イメージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hatohebi
6
本書は愛知県で開催された「憲法施行47周年市民のつどい」で行われた講演に基づいたもの。日本人の代表的な戦争観(特に太平洋戦争)として、(1)米英同罪史観・(2)自衛戦争史観・(3)解放戦争史観・(4)殉国史観の4種を取り挙げ、歴史学者として反駁を行なっている。(1)は米英も過去に侵略国だった点で同罪という意見であり、筆者は被侵略国である中国と肩を並べて戦った点で、米英は日本と異なる立場だったとする。個人的にはむしろ世界システム論などを援用して、両者に共通する植民地主義を共に撃つ視点が持てないかと思う。2021/12/23
-
- 和書
- 背景アーティスト導きの書