出版社内容情報
冷戦崩壊後混迷し緊迫し続ける国際社会の中で,日本はいったいどこへ向かおうとしているのか?アジアの一国としての日本の戦後を検証しながら,政治経済に求められている構造変革の課題を切り口あざやかに提起する.
内容説明
国際的視野から日本の戦後を検証し、政治経済の構造変革、リベラリズムのゆくえについて分りやすく論じる。
目次
冷戦という名の神風
いま戦後補償が問われる理由
アジアのネットワーク化
日本リベラリズムのゆくえ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
55
2017年364冊め。1993年10月2日の講演を補筆したもの。冒頭の日本にとってのアジア観に胸をつかれた気がした。「一度たりとも近代日本の歴史のなかでアジアは目的そのものとなったことがない。(中略)つねに日本がある特定の国策や目的を達成するための足場であって、それ自体が目的であったことは一度たりとしてない」と。日本とアジア諸国が、相互に自己目的であるような関係を作れるのかという24年前の問いには、うなだれるしかない。2017/10/22
新田新一
27
岩波ブックレットのシリーズは好きで、図書館で借りてよく読んでいます。社会問題をコンパクトにまとめているのが特長の一つです。本書は30年前に書かれたもので古びたことも書かれていますが、著者が指摘していることは現在でも十分通用します。日本はアメリカだけを重視し、アメリカの影響下にあって、アジアとの関係を形成してきた。そんな関係を見直し、日本独自のアジアとの繋がりを模索すべきとする著者の主張は間違っていません。本書が書かれた当時は日本の自立した外交も見られたと思うのですが、今は消えてしまったことが残念です。2024/08/07




