出版社内容情報
「唯一の超大国」なのに債務国,「世界一豊かな国」のはずがたくさんのホームレス.わかったようでわからないアメリカ経済.日米摩擦や国際金融,財政赤字から地域格差や技術力まで,その全体像を手軽に学べる一冊.
目次
大統領選挙とアメリカ経済
がまんを強いられるアメリカ経済
ゆらぐ金融システム
再生を模索するアメリカ産業・企業
変わりゆく地域経済
病めるアメリカ社会
強まる経済の相互依存関係
21世紀のアメリカ経済
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
63
2017年36冊め。アメリカでは4年に一度の割合で行われる大統領選挙と経済活動との間に選挙サイクルと呼ばれる明瞭な関係がある。日本では政権担当政党が総選挙のタイミングを選べるので、アメリカほどの規則性はない。本書は1992年9月発行であり、アメリカ労働省による2005年までのアメリカ経済の見通しについて触れられているのだが、なかなか的を射ている。また、90年代の日米関係が新しい国際経済秩序を構築する実験場になるとあるが、トランプ政権発足となるこれからも、同様に試される時期だろう。 2017/01/14