出版社内容情報
第2次大戦中のアメリカでは,12万人もの日系人が強制収容されていた.アメリカに住む3世を中心とした若い日系人たちは,自らの権利とアイデンティティの問題としてこの出来事に取り組み,ついに補償をかちとった.
目次
46年後の祝福
囲い込まれた日系人
公民権運動と3世の覚醒
日本と日系人
補償運動の歩み
日系人補償の内容
マイノリティ運動の中で
日本の戦後補償
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
78
2017年49冊め。1988年に「1988年市民自由法」が成立し、米国政府は日系人に対し第二次大戦中の強制収用を正式に謝罪、1人2万ドルの補償を実現した。収容命令を下した司令官による「日本人種は的政治人種である。米国で生まれ米国市民権を持つ多くの二世、三世日系人はアメリカナイズされているが、その人種的特質は薄められていない」の記述から、軍事的脅威や迫害から守るための収容ではなく人種的偏見であったことが明らか。この日系人運動の勝利が、湾岸戦争でのアラブ系アメリカ人の拘束を回避させたとの意見もあるとのこと。 2017/01/17
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