岩波ブックレット<br> 証言 日中アヘン戦争

岩波ブックレット
証言 日中アヘン戦争

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  • サイズ A5判/ページ数 62p/高さ 21X15cm
  • 商品コード 9784000031554
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0321

出版社内容情報

「私は“満州”でアヘン専売にたずさわり海南島でアヘンを生産していた」「私はアヘンを運ぶ船に通信員として乗っていた」――岩波新書『日中アヘン戦争』刊行後に名乗り出た方の衝撃の証言.初めて明るみに出た歴史の真実.

内容説明

「私は“満州”でアヘン専売にたずさわり海南島でアヘンを生産していた」「私はアヘンを運ぶ船に通信員として乗っていた」―新書『日中アヘン戦争』刊行後に名乗り出た方の衝撃の証言。初めて明るみに出た歴史の真実。

目次

満州国でアヘン専売にたずさわる
蒙疆でアヘン政策を立案する
イランから上海へアヘンを運ぶ
海南島でアヘンを生産する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

扉のこちら側

74
2016年1130冊め。そんな戦争あったのかと思いながら手に取った。「日本は十五年戦争の時期を通じて大量のアヘンを中国で販売し、それを中国支配の重要な手段をしてい」たということで、日中戦争は実は大規模なアヘン戦争で、毒ガス戦や細菌戦とならぶ日本の戦争犯罪だった。そういえば東京裁判の本を読んだ際にアヘンの話が出てきた気がするがどの本だったか。しかし、非人道的行為である。2016/12/21

小鈴

27
当時においてもアヘンは国際法違反のため日本のアヘン政策は文書が残されておらず極東裁判も伝聞が多かった。著者は内モンゴル地区の内部文書を入手して著作を発表する阿片政策研究者のトップランナーであった。著作発表後にアヘン栽培や輸送に携わった方々から連絡が来た。その対談集がこの本であり、証言だけでなく熱河省や海南島のアヘン畑の写真は貴重だ。職員が記念に撮影したもの。及川勝三の証言で海南島でアヘン生産していたことが明らかになった。及川は里見甫に依頼されて栽培。海南島の栽培は首相の給与の倍。1991年出版。 2021/06/08

ののまる

10
満州国と海南島でアヘンを栽培し、イランから密輸入し、中国国内にばらまいてアヘン中毒にして抗日運動を低下させ、さらにその利益のピンハネで戦後政界に返り咲くための資金にした元日本軍人たちのことなど。これは完全なる戦争犯罪なのに、ほとんど日本でも知られていない。2024/03/03

Toska

5
日本のアヘン政策を追う研究者と、当時を知る証人(満州国の官僚&アヘン輸送に携わった船員)との対談。「いや、あなたの御本を読んでね、へえー、こんなことがあったんか、あれっ、俺の乗っとった船が出てる、すると俺も片棒かついどったんか、と(笑)」(43頁)などという生々しい証言が出てくるのが現代史の醍醐味か。ちなみにこの船(商船三井)はアヘン荷揚げの直前、身元を隠すため舷側の社名と煙突を塗りつぶしたとのことで、当時から後ろめたい気持ちはあったようだ。2022/08/21

aeg55

3
『日中アヘン戦争』刊行後、著者と当事者との対談のブックレット。生き証人の証言と言える。イランからアヘンを輸入した時の生々しい証言。また、蒙疆から海南島へ転身しケシの栽培を行ったという証言。80年近く前の当時の社会の空気感がわかる。2020/08/04

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