出版社内容情報
国家補償による被爆者援護法をという被爆者たちの悲願を拒むものは誰か.それは湾岸戦争を押し進めた者の論理と共通していないか.原爆被害を隠ぺいし続けてきた者の犯罪的事実を,新資料をもとに明らかにする.
内容説明
国家補償による被爆者援護法をという被爆者たちの悲願を拒むものは誰か。それは湾岸戦争を押し進めた者の論理と共通していないか。原爆被害を隠ぺいし続けてきた者の犯罪的事実を、新資料をもとに明らかにしながら、援護法の制定こそ平和憲法の実質化につながると訴える。
目次
被爆者援護法はなぜ制定されないのか
戦争被害受忍論
フランスにおける一般戦災者への補償
被爆者援護法の今日的意義
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
8
この話は夏堀正元のいうように国家を精神病者と捉えないと理解できない。とりわけても日本の突出した異常性は、呉秀三の「此邦ニ生レタルノ不幸」という視点を踏まえて理解する必要がある。小室直樹は「憲法とは、生命、自由、財産の保護という、国民の基本的人権を守ることを最大の使命とする」という。これと最も程遠いのが日本である。とにかく日本政府は国民への施しをしない。政治家と官僚は国民の金を巻き上げるために政治をしているのであって、キックバックのない非組織など相手にしない。国家補償などとんでもない。80年に原爆被爆者対策2025/08/07