岩波ブックレット<br> カチンの森とワルシャワ蜂起―ポーランドの歴史の見直し

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カチンの森とワルシャワ蜂起―ポーランドの歴史の見直し

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  • サイズ A5判/ページ数 62p/高さ 21X15cm
  • 商品コード 9784000031424
  • NDC分類 234.9
  • Cコード C0322

出版社内容情報

1944年レジスタンスがワルシャワで一斉蜂起した.しかしドイツ軍により鎮圧される.その1年前にはカチンの森で,数千のポーランド将校の死体が発見された.タブーに迫る.

内容説明

1944年、レジスタンスがワルシャワで一斉蜂起した。しかし、ソ連軍はこれを助けず、蜂起はドイツ軍により鎮圧される。その1年前には、ソ連領内のカチンの森で、数千のポーランド将校の死体が発見されていた…。東欧戦後史の二つのタブーに迫る。

目次

カチンの森事件
ワルシャワ蜂起

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

135
カチンの森:独ソ戦争開始によりナチスの収容所からソ連赤軍に解放されたポーランド将校は多くが銃殺され埋められていた。戦争最中に両国とも監視団を出し(偏りながらも)それぞれの表明を行う愚かしさ。 ワルシャワ蜂起:蜂起に加勢した市民が大勢亡くなった。読むのがつらい。それは、惨殺され方よりも、ソビエトが手をこまねいていた事よりも、ナチスのやり方よりも、ポーランド亡命政府が一枚岩でなく、その分裂が多分にあると思われたから。刊行からすでに四半世紀。その後何がどう変わり、ドイツとの関係はどうなのか知りたい。2017/05/27

扉のこちら側

69
2016年1120冊め。歴史の見直しが難しいのは日本に限ったことではない。本文中でも指摘されているが、「東欧ではソ連から押し付けられた社会主義の時代を憎むあまり、それ以前の時代を美化する動きがある」ように思う。ポーランドでもワルシャワ蜂起は美化されがちで、市民の安全が十分に確保されない状況で無理な蜂起を行ったのもまた事実である。しかしワルシャワでの悲惨な戦いのさなか、ロンドンの亡命政府は何をしていたのかって。2016/12/20

hamahana

5
ソ連領内におけるポーランド人将校を大量殺害した「カチンの森事件」と、長期にわたる市街戦になったワルシャワ蜂起の経緯についての解説。ワルシャワ蜂起開始と失敗の経緯は興味深い。しかしこれって、蛤と鷺がポーランド国内軍とドイツ軍で、ソ連軍が漁師な「漁夫の利」では? 出版年が古いので、後続本を読むことが必要。2009/09/03

takao

1
ふむ2021/08/14

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