出版社内容情報
新聞記事の中でもっとも念入りに読まれているのが犯罪報道だという.‘幼女連続殺人’ ‘狂気の正体’連日くりひろげられるキャンペーンの中に,報道の名に値する事実がどれだけ含まれているか.具体的に記事を検証・分析.
内容説明
新聞記事の中で最も念入りに読まれているのが犯罪報道だという。“幼女連続殺人”“狂気の正体”連日くりひろげられるキャンペーンの中に、報道の名に値する事実がどれだけ含まれているだろうか。具体的に記事を検証・分析しながら、ジャーナリズムのあり方を問う。
目次
1 あふれる犯罪報道
2 捜査報道
3 裁判報道
4 匿名と「容疑者」呼称
5 報道は市民がつくる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
59
2016年1089冊め。実名報道や在日外国人の通名報道は常々気になっていたが、こうして海外と比べてみると逮捕者=犯人であると強く民衆に印象付けてしまう日本の報道の在り方への疑問は強くなる。朝日新聞は事件報道がほとんどで論評は10分の1。ニューヨークタイムズは論評が事件報道の3分の1を占める。報道と論評について今後も注目していきたい。2016/12/17
新橋九段
2
海外との比較はわかりやすい。と同時に日本の報道がいかに異常かもわかる。昔の本だが、今でも通用するかな。2016/05/17
hapim
1
そりゃ逮捕した警察からの情報だけだと偏るよね…。今はネットで顔写真や住所まで出回ってしまう状態。恐ろしい。海外では容疑者側の人権もしっかり考えられている国も。家族まで叩かれる日本とは偉い違い。場合によっては被害者まで誤った報道されちゃうし…。報道によって裁判官や裁判員も先入観を持ってしまうというのは、あまり気にしてなかったな…。2016/08/10