出版社内容情報
社会主義の崩壊と冷戦の終焉は,自由主義の勝利を告知した.だが,自由主義経済の申し子ともいえる日本に未来はあるのだろうか.カトリック哲学者が日本と世界の現状を分析して,新しい自由主義のための実践論を提示.
内容説明
社会主義の崩壊と冷戦の終焉は、自由主義の勝利を告知したかのようだ。だが、自由主義経済の申し子ともいえる日本の政治、それを左右している経済、教育、民族性、文化伝統には未来はあるのだろうか。市民運動に大きな影響力をもつカトリック哲学者が日本と世界の現状を鋭く分析し、新しい自由主義のための実践論を提示する。
目次
序 あきらめるなんてとんでもない
1 未来は私たちが握っている
2 過労死の時代に働く意味―別の働き方をめざして
3 過剰生産=過剰消費の背後にある金銭の絶対的支配
4 先進国の解放がなければ、貧しい国の解放はない
5 軍拡という名の病気
6 自由主義の全体主義的秩序
7 主体性の復権
8 解放への展望
9 新しい社会への見通し
10 人々を結ぶ絆