出版社内容情報
さまざまな相貌をおびて我々の存在を拘束している時間.産業化にささえられた現代人にとっての時間とは,いったいなんだろうか.山里の自然からのまなざしによって現代文明に再考をうながし続ける哲学者の最新エッセイ.
内容説明
さまざまな相貌をおびて我々の存在を拘束している「時間」。物理学者の「時間」、哲学者の「時間」があり、そして、生活し労働する者の「時間」がある。産業化にささえられた現代人にとっての「時間」とは、いったいなんだろうか。山里の自然からのまなざしによって現代文明に再考をうながし続ける著者の最新エッセイ。
目次
第1章 川の時間
第2章 山里の時間
第3章 森の時間
第4章 森林経営の時間
第5章 関係的時間と客観的時間
第6章 「使用価値」とその時間
第7章 商品の時間
第8章 近代的市民とその時間
第9章 不均等な時間
第10章 近代社会の時間
第11章 非構造の時間
第12章 さまざまな時間
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
にくどうふ
2
哲学の授業の参考書に挙げられていた本だったので読んだ。時間と人間存在の力動的関係が何となく見えてきた。 私の暮らしてきた環境は田舎と縁がなく、典型的な「田舎のスローライフ」のイメージしか持っていなかったが、「スロー」という単純な語で示されるものではない時間の流れ方を知った。 資本論との関わりなど少し難しい話が出たり、同じ様な話が何度も繰り返し出てきたりとやや読みにくさもあったが、知らなかった視点を知るにいい本ではあった。 自分が生きている時間とはどういう時間なのか、考えてみる機会を与えてくれる本だと思う。2018/06/23
Hiroki Nishizumi
2
大変興味深く読めた。とても良い。自家薬籠中の物としたい考えがいくつも含まれている。再読必須の本。2016/06/11
tb
1
「時間」を、平準化され、客観化された秩序としてではなく、関係とともに多元化しゆらぐ関係的存在として捉えなおす本。農村に回帰しなくても、平準化された時間秩序の中に存在しながら、時たまそこから飛翔しもうひとつの時間世界に身を委ねることは可能なのだ。2021/09/20




