学者人生のモデル

学者人生のモデル

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  • サイズ B6判/ページ数 558,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000028240
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0023

出版社内容情報

経済学から経営学,政治学,心理学,計算機科学,認知科学に及ぶ広大な学問領域で画期的な業績を上げ,各分野の発展の礎を築いた20世紀の知の巨人,サイモン.ノーベル経済学賞受賞者でもある彼の知的刺激に満ちた自伝.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シタン

16
ノーベル経済学賞やチューリング賞を受賞し、広大な分野で偉大な業績を成し遂げた知の巨人の自伝。内容は特に面白いものでもないが、人生観や科学に対する考え方がわかる。「学問分野は国家と同じように、限定合理性しか持たぬ人間に対して目標を単純化させ計算できる形に人々の選択を変えてしまう必要悪だ。(中略)よって世界は、知識を国から国へと運ぶ国際的で学際的な旅行者を必要とせざるを得ない。」そして「郷に入っては郷に従え」と言う。なるほどなるほど。でも個人的にこれにはあまりロマンを感じない。僕が好きなのは「普遍性」の追究。2018/09/23

roughfractus02

4
限定合理性を自分の人生に適用するとどんなモデルが得られるのか? 本書は自伝というよりも探索の軌跡である。記憶は過去から選択されるのではなく、発見されるものだからだ。検索と発見は限定合理性における「満足化」の基準である。ゲーム理論の合理的最適化に人間の認知を置くと生物としての限界が見える。生物はその限界を超えるのではなく拡張しつつ認知の幅を広げる。著者にとっての組織には、ゲーム理論のプレーヤーではなく、生物としてのヒトがいる。政治学から出発した著者は、探索と発見を繰り返しながら様々な学的領域を横断していく。2021/12/12

Ryosukem90

0
限定合理性で有名な経営学者・人工知能学者で、ノーベル経済学賞受賞者のハーバード・A・サイモンの自伝。両親のルーツから幼少期、70歳頃までの人生と仕事、研究内容を振り返る。 中盤から研究内容の占める割合が増え、興味関心や専門分野が時期によって大きく変わっていったことがわかる。研究紹介に近くなる部分もあるが、全体として大学の研究者人生がどのようなものかイメージできるようになる。 著者の思考能力の高さと自信がひしひしと伝わるが、それに加えて独特の正直さや心根の優しさなどもわかり、これはこれで面白い。2018/05/28

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