出版社内容情報
幼少時，宮中に出仕，13年の「女房」を続けた著者は，この貴重な経験の回想を契機に読者を700年の時空を隔てる中世宮廷の文学創造の場へと誘う．過去と現在が自在に往還し，しみじみとした深い思いが込められた一冊．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
双海（ふたみ）
9
著者は幼くして宮中に出仕し、13年にわたり「女房」勤めを続けた。この貴重な日々の経験は、後の自身の古典研究の確固とした礎石をなすが、本書ではこの経験の回想を通い路にして、読者は700年の時空を隔てる中世宮廷の文学創造のただ中へと誘われる。過去と現在が自在に往還し、しみじみとした深い思いが込められたユニークな一冊。2023/10/04
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