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出版社内容情報
強制収容所と虐殺の恐怖の中で日常化する迫害,秘密警察の追及,ドイツ人の援助とユダヤ人の裏切りなど潜行中の全体験を克明に記録したこの証言は,ユダヤ人迫害の酷薄さを物語るとともに人間存在そのものを問い直す.
内容説明
ナチの支配下、母親とともに戦火のベルリンを奇跡的に生きのびたユダヤ人女性の手になるドキュメント。強制収容所と虐殺の恐怖のなかで日常化する迫害の実態、秘密警察の追及、ドイツ人による援助、そしてユダヤ人による裏切など、潜行生活の全体像を克明に描き出したこの証言は、ユダヤ人迫害の酷薄さを物語るとともに人間存在そのものを問い直す。
目次
「おまえはユダヤ人だ」
たびたびの転校
11月9日
英国は応答せず
ベルリンの灯が消える
オットー・ヴァイト盲人工場
地獄の入口で
「リスト」
地下潜行
隠れ家から隠れ家へ
「安全な場所」で
焼け出されて
人間的な、あまりに人間的な
ナチスとその他の人たち
グーベンからの難民
「生き残ってくださいよ」
戦争の後
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロス
0
隣人愛は脆く、政治的思想の同一性の方が強く、そのため生きのびたというのは皮肉だと思った。2013/06/10
Arte
0
社会民主党員の家に生まれたドイツ系ユダヤ人の著者は、こないだ読んだ『ナチスに抗った障害者』のオットー・ヴァイトや複数のドイツ人協力者に匿ってもらい、母ともども終戦まで乗り切る。賄賂片手に活躍するオットー・ヴァイトの活動ぶりは、『ナチスに抗った障害者』よりよく分かる。ユダヤ人を迫害する法律ができても、お得意様には以前と同様に食糧をこっそり分けてくれていた商店主達も、黄色い星を着ける布告が出てからは、どうすることもできなくなったことが描かれており、改めて巧妙でとんでもない政策だと思った。2023/08/06
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