出版社内容情報
1990年代は長期的な経済停滞の時代であった.多くの人が,21世紀は明るい世紀になると期待したが,2001年,米国も景気後退におちいった.それでは日本経済はどうなるのか.デフレ脱却の道筋を提言する.急逝した気鋭の経済学者による最期の書き下し.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大泉宗一郎
14
「失われた二十年間」に生まれた自分らの世代では「俺たち好景気を経験したことないな」なんて文句が流通する。別にひがんでいるわけではないが、その言葉を口にすることで時折、ひがむ権利くらいあることをお互いに確認する。実際、民間平均給与額はなぜか私が生まれた年を嚆矢に低下し続け、今でこそリーマンショックからの回復を見せているが、ピーク時とは程遠い。どうしてこんなことに。誰にでもいいからぼやきたくなる。責任者はどこかと。だが、ひがむ権利を得られるのは背景と変遷を知る人だけだと思う。自分にはまだ権利はなさそう。2017/06/17
童 貞夫
0
うろ覚え:デフレの原因は収益率低下であり、これは競争の激化、地価の下落、労働分配率の上昇によってもたらされているとする。そこから著者は名目賃金の切り下げによって失業を可能な限り食い止め、同時に企業の投資を促進することを処方箋として提案する。これが正しい対策であったかどうかは言うまでもない…2014/07/26
ryoma
0
http://d.hatena.ne.jp/y2007/20031009/p12003/10/09
-
- 電子書籍
- 平泉・早池峰殺人蛍 光文社文庫