出版社内容情報
ビリー・ザ・キッド,ジェロニモ,ブラック・インディアン,カウガール….アメリカ人なら中学生でも知っているのに日本では知られていない,そんなアメリカ史上の人物や集団,事物について伝わる逸話の虚と実に迫る.
内容説明
ビリー・ザ・キッド、ジェロニモ、アニー・オークリー、そして、ブラック・インディアン、カウガール、アフリカン・アメリカン…。アメリカ人なら中学生でも知っているのに日本ではあまりにも知られていない、そんなアメリカ史上の人物や集団、事物が続々と登場。その姿を興味深く描くとともに、すでに伝説や神話となって語り継がれる数々のエピソードの虚と実に迫る。
目次
1 英雄たちの肖像(メリウェザー・ルイス―大探検の後で;サカガウェア―建国の母となったインディアン;デイヴィ・クロケット―半身馬、半身鰐の英雄;セコイア―チェロキー文字を創った男 ほか)
2 歴史を物語る人々(アパッチ族―異人との遭遇で失ったもの;ケイジャン―ルイジアナに渡ったフランスの血;アーミッシュ―静かな暮らしを守り続ける人々;マウンテンマン―ビーヴァーの毛皮に命をかけて ほか)
3 記憶のかたち(ココペッリ―砂漠のフルート吹き;タバコ―聖なる煙、精霊との交わり;バッファロー―蘇るアメリカの象徴;リョコウバト―半世紀で空から消えた野鳥 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
61
文化人類学者が雑誌連載として書いた著者自身の中にある「アメリカ」についてのエッセー集。したがって必ずしも表題に限られず、バッファローなどの動物や、様々な言語なども話題となる一方で、まさに伝説のヒーローというべきスタッガリーやジョン・ヘンリーは登場しない。また、また2000年の書でありながら、「インディアン」の表記を使っているのは、まさにその形でイメージされているものを尊重したのだろう(一方で「アフリカン・アメリカン」は使われる)。ニューオーリンズ時代のラフカディオ・ハーンが出てきたのは個人的に嬉しかった。2024/06/15
あっきー
15
⭐3 インディアンや黒人の話が多かったが、冥王星の発見者のローウェルが冥王星を発見する前に未知の宗教的世界を探検しに能登に来て研究していたと書いてありまさかアメリカの内容の本に能登が出てくるのに驚いた、それとは別の話でアーミッシュのコミュニティの紹介もあったが能登の雰囲気とも似たところがあると思った2025/01/20
とーるっち
2
タイトルで損してる、なかなかどうして濃い内容で色々と考えさせられました。「ヒーロー」伝説に覆い隠された奴隷制やマイノリティ迫害などのアメリカの闇歴史が浮き上がって見えてくる。作者は特に問題提起する事もなく米国の歴史的及び文化的背景を解説してます。考えてみると、今も昔もどこの国でも奴隷制やカースト制度のような物は存在し続けているではないだろうか。今は分かり難くなって当事者には自覚させないように巧妙になっているだけで、「人種」奴隷ではなく、「経済」奴隷とでも言えばいいのかな。2013/05/06
ゆずこまめ
1
正史には載らないけれど、確かにアメリカの歴史を彩ってきたヒーロー達。2022/12/24
悸村成一
1
知らない項目がやはり多い(「ビリー・ザ・キッド」等)。映画『アニーよ銃をとれ』(「アニー・オークリー」)を観たくなってしまう。図書館本。 532016/03/21
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