出版社内容情報
豊富な魚たちが川の豊かさを物語る.伝統漁法を守り続ける川漁師,川舟を作り続ける舟大工.ある時は沈下橋を沈めてしまう暴れ川を,流域の人々は畏れ,崇める.定点観測による四万十の自然誌.川と人間の物語.
内容説明
朝霞の中を川舟は進む。艪をこぐ音が静寂を破る。豊富な魚たちが生き続け、川の豊さを実感させる四万十。そこには川漁師や舟大工を始め、川とともに生きる多くの人々がいる。ある時は沈下橋を沈めてしまう暴れ川。ある時は、人々を潤す恵みの川。なぜ清流は損われてきたか。定点観測による四万十の自然誌。川と人間の物語。
目次
1 清流の源
2 生命の詩
3 川暮らしの記
4 四万十は生きているか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきこ
1
高知旅行に行く前に本書を読んでみた。龍馬でもカツオでもない高知の魅力である四万十川について知りたかったのだ。本流にはダムがないという。昔は川の恵みで流域の人の暮らしが支えられていたこと、漁師、船大工だけでなく暮らしそのものに密着していたそう。ところが経済成長の時代に氾濫を防ぐために護岸工事が始まり大切な河川は姿を変えてしまったという。人々の暮らしと地域の環境という難しい課題を考えさせられる。今度四万十川を見るのだが、その歴史、恵み、人々の暮らしなどに思いを寄せながら見てみたい。2018/12/02
シンドバッド
0
高知訪問を前に読んだ本 四万十川の源流まで行きました。