出版社内容情報
圧倒的な議席と党内主流派体制の上に磐石であるかにみえた自民党政権は,リクルート疑獄発覚後1年で自壊,戦後政治は新しい局面を迎えることになった.気鋭の政治記者が雑誌「世界」の対談で語った激動の1年.
内容説明
35年間にわたって続いてきた自民党単独支配に、ついに、終りの始まりがやってきた。独善と腐敗、財界・官僚との癒着、そして野党の衰弱など、長期政権が必然的に抱える問題が一挙に顕在化したのが、1988年夏から1989年夏に至る「リクルート政局」の過程だった。ベテラン記者が、この1年間の政治家と検察の動きを追いながら、歴史的な転換の意味と展望を探る。
目次
巨悪は眠っている―政治家と検察(対談者・立花隆)
リクルート事件の構造(対談者・室伏哲郎)
保守政権の危機(対談者・新藤宗幸)
総括・リクルート事件(対談者・立花隆)
海部政権はこのように生まれた―政治の「地殻変動」と保守政権崩壊の危機
リクルート政局関連日誌