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和紙の源流―東洋手すき紙の多彩な伝統

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000026505
  • NDC分類 585.6
  • Cコード C0072

内容説明

手すきによってつくられる日本の紙「和紙」は、その品質・風合いなどから世界的にも高い評価を受けている。東洋に伝わる手すき紙の伝統のなかで、とくに中国大陸や朝鮮半島との文化交流を通じて、和紙はどのように形づくられ、独自の発展を遂げるに至ったのか。海外の文献や現地での調査報告などをもとに、和紙の源流をさぐる。

目次

第1部 紙の誕生と手すき技法の発達―中国・朝鮮からみる(遺跡から出土した古代紙―漢・魏晋南北朝代;造紙術の発展と多様化する用途―隋・唐代;原料としての「竹」の登場―宋・元代;工場生産方式の萌芽―明・清代;中国少数民族の暮らしのなかで;朝鮮への伝播と独自の技法)
第2部 和紙―日本における手すき紙(渡来人がもたらした紙つくり;中世武家社会と「和紙」の形成;町人社会の生活物資としての紙;近代の和紙つくり―機械すきとの競合のなかで)
おわりに アジア各地の手すき紙をたずねて(東南アジア;インド周辺;シルクロードに沿って)

著者等紹介

久米康生[クメヤスオ]
1921年徳島県石井町生まれ。1946年より毎日新聞記者。1976年、定年退職後、雄松堂出版顧問、工学院大学非常勤講師などをつとめる。1973年、毎日新聞社編『手漉和紙大鑑』の編集に関与して以来、和紙文化史および中国紙史の調査研究を深め、1989年和紙文化研究会(Society for Study of Washi Culture)を設立し、同会代表として和紙文化の研究を推進している
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