出版社内容情報
どうすれば中央集権の厚い壁を崩せるか.「地方主権」による連合国家が生まれない限り,真の地方分権は実現しないのではないか.地方を活性化するために,一村一品を提唱し,新しいアイデアを実践している大分県知事の奮戦記.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
13
16年前の本。文献を整理していたら出てきた。付箋が多数貼ってあった。一村一品運動は、地域振興の当時の基本であった。地方分権は、分権、分財、分人(17頁)。6次産業化は既に語られていた(57頁)。お年寄りの幸せは、3Kで、健康、経済的自立、気力(83頁)。大山町に湯布院町(155頁)。まちづくりの先駆け。グローバルとローカルの造語、グローカルが出てきた背景は、本書にかたられているコンテンツであると思う。今でも、この一村一品運動や、グリーンツーリズム、内発的発展の三位一体は地域振興において普遍的な価値だろう。2013/07/23
コホーー
1
地方の活性化には、グローバルに考え、ローカルに行動することが必要。例として、有名な一村一品運動(ローカルな産物であってもグローバルに評価されるものづくり。自主自立・創意工夫や人づくりが成功のカギ )のほか、一村一文化運動(地域独自の文化の継承・研鑽から全国・世界に通用するものに育て上げ、地域住民の帰属意識を高めるもの=地域文化の創造=地域CI)、一村一風運動(地域には必ず伝統的な風土・風習がある。これらの特性を生かした風格ある地域づくり)等を提唱。外部への情報発信と外部の評価に耐えられる質が大事とのこと。2018/08/01