出版社内容情報
通貨危機はなぜ起こり,なぜこれほど急速に広域化・深刻化したのか? アジア経済再建のためにIMFの処方箋以外に展望はないのか? マクロの実体経済と国際金融の両側面から解明し,対策として構造改革と円の国際化を提唱.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
4
現在の円安について、アジア通貨危機の時みたいに中国が円安に耐えられなくなって米国に文句を言い出す、という意見を見かけ読んでみた。要はアジア経済圏において日本は各国への投資主体かつ欧米圏への輸出としてのライバルなので、円安になると投資も減るし日本の輸出が有利になるしでアジア圏は苦しくなる……という話。また通貨危機の発端としては外貨で短期の借金をして国内に長期の投資をしてバブルになり、逆回転したら全員死亡という現代人ならリーマンでおなじみのアレ。当時はそれをアジアの猿たちが遅れてるからと思われてたんだなと。2022/06/23