出版社内容情報
妖怪は本当にいるのだ! 精緻なタッチと豊かな色彩で,妖怪たちを生き生きと描いた岩波新書『カラー版妖怪画談』(正・続).一大妖怪ブームを巻き起こした名著の愛蔵版.ゲゲゲの鬼太郎などの妖怪たちが大きな判型で甦る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおつう
32
幼少の頃、妖怪百科なるものを何度も何度も読み返していた記憶がある。おかげで今でも絵を見ただけで妖怪の名前とエピソードがわかる。この本に載っている妖怪も半分以上わかってしまう自分が恐い。さらにあの妖怪が載っていない、などと未掲載のものまで思い出す始末。子供の頃は妖怪の姿形のみを凝視し、恐ろしさに震えたが、今回は俯瞰的に絵を見てみた。すると山や森の妖怪の背景には熊笹が多く描かれていることに気がつく。ということは熊笹の生えている場所には妖怪が出やすいのか、などと民俗学的気分に浸りながら楽しめた。2016/06/28
まるちゃん
5
なんと小学校の時、よく行っていたお寺が出ていた。そうか、死者が彷徨っていたのか。今は、観光化?され、そうした雰囲気がなくなった、、、。当時、そのお寺の兄妹と仲良くしていたけど、名も身も美しかったな。2018/09/08
ピッピ
3
「河童」のページを1歳半の子供に見せたら 逃げた2013/09/26
ディアレオン
3
もともと興味があったけど、最近、妖怪が登場する小説を読むことが多くて手に取りました。聞き慣れた妖怪もいれば、初めて耳にするもの、中国や韓国などの日本以外の妖怪もいておもしろい。なんとなく四国や中国地方に妖怪が多くいるような気がする。水木しげるの絵も上手い!続編もあるのでまた読んでみます。2010/02/14
トーマス
2
水木御大の妖怪愛が詰まっている。改めて思うけど水木サンの中では妖怪はいるものなんだよね。こんなのいるよねっていうのを水木フィルターを通じて絵に描いて、それが妖怪のイメージを変化拡大していって。江戸時代の草双紙とか色々勉強されてるけど、自然にあるものとして吸収しているから、なんだかすごくしっくりくる。背景にある水木しげるの計算とか創作とか、そういうのは二の次で、妖怪というフィルターを通して不思議なものっているよねあるよねっていう根源的なところにアクセスできる。2014/12/06