ヨーロッパ覇権以前〈下〉―もうひとつの世界システム

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000023948
  • NDC分類 209.4
  • Cコード C0022

出版社内容情報

世界市場ブリュージュの賑わい,モンゴル帝国のもと活況を呈する「シルクロード」,海上交易で活躍するエジプト・カーリミー商人,「世界最大の都市」と賞賛された都市杭州の繁栄….近代世界成立以前の13世紀,ヨーロッパから中国に至るユーラシアの陸海は,すでに1つの世界システムを作りあげていた.広い視野と豊かな筆致で新しい世界史像を描きだす.

内容説明

多様な文化・経済システムの共存と協力によって成立した13世紀世界システムは、ユーラシアにかつてない繁栄をもたらした。このシステムは、なぜ近代世界システムに取って代わられたのか。覇権力を前提としない世界システムを構築することは可能なのか。著者アブー=ルゴドによる、歴史からのはるかな問いかけは、私たちが生きる現代世界をも照射する。「西洋中心史観」をくつがえし、広い視野と豊かな筆致で新たな世界史像を描きだす。全体史の新しい到達点。

目次

第2部 中東心臓部(承前)(マムルーク朝政権下のカイロの独占)
第3部 アジア(インド洋システム―その3つの部分;インド亜大陸―すべての地に通じる道;海峡と瀬戸;絹の中国)
結論(13世紀世界システムの再構成)

著者等紹介

アブー=ルゴド,ジャネット・L.[アブールゴド,ジャネットL.][Abu‐Lughod,Janet L.]
1928年生。都市社会学・都市史。ノースウェスタン大学および新社会研究学院名誉教授

佐藤次高[サトウツギタカ]
1942年生。アラブ・イスラム史。東京大学教授

斯波義信[シバヨシノブ]
1930年生。中国史。東洋文庫理事長

高山博[タカヤマヒロシ]
1956年生。西洋中世史、地中海史。東京大学助教授

三浦徹[ミウラトオル]
1953年生。アラブ・イスラム史。お茶の水女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

(ま)

1
16世紀ヨーロッパが覇権を握る前に衰退していた13世紀世界システム、中東・インド・中国編・・・やっぱり疫病かな・・・2021/02/08

可兒

0
ひょっとしてこの本が出るまでヨーロッパ人はこんなことすら知らなかったのだろうか2014/06/12

あがた

0
大航海時代がはじまる以前に、地中海から中東、はてはインドや中国までを結ぶ海のネットワークがあり、アラブやインドの商人が季節風を利用して頻繁に行き来していたことを示す。西洋中心の世界史からは見えてこない、もう1つの歴史。 2011/01/01

muko1610

0
★★★2010/07/20

井上裕紀男

0
ヨーロッパ世界の成り立ちについて詳述されているが、中世の歴史について学生時代に学んだことに比べると、遥かに示唆に富む。 国家・宗教だけでなく、貿易や隊商に都市の特色などを交えて時代を解き明かしてくれる。 難解なので幾度かに分けて読みたいが、ウォーラーステイン氏の著書よりは読みやすい。勿論、視点が違うのだが。2020/10/04

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