夜と霧の人間劇―バルビイ裁判のなかのフランス

夜と霧の人間劇―バルビイ裁判のなかのフランス

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  • サイズ B6判/ページ数 285,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000023740
  • NDC分類 329.67

内容説明

ナチズムは既に遠い過去のものであるのか?最近の元親衛隊員バルビイの裁判、ワルトハイムの経歴詐称事件は、改めてこの問題を問い直した。本書は、夜と霧の時代、ナスチ占領下のフランスとオーストリアの抵抗者、協力者などの様々な人々のドラマを再現する。レジスタンスの神話と占領の犠牲者という神話の下で、楽しからぬ過去の忘却の上になりたつ現代の状況の危うさを、両事件を通して語りかける好エッセイ。《パリ通信》第8集。

目次

ヒトラーは敗れたのか?―まえがきにかえて
1 現代史の裏面(親衛隊中尉;ジャン・ムーラン;痛みと憐れみと)
2 ねずみの道 ある暗夜行路(義務と模範;ドン クラウス;ベアーテとウーテ)
3 裁きを裁くもの(審判;人道に背いた罪;墓場のない死者)
4 英雄と裏切者の間(運命の逆転;ユダは存在するか;抵抗のなかの抵抗;さまざまな疑問)
5 美しく暗きドナウ―ワルトハイム事件と戦争責任(三つの陰翳;コンセンサスの裏側;ナチスの過去;アンシュルス;ナチズムの源流)
主要な参考文献―1939年―1944年フランスとヨーロッパ略年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Steppenwolf

1
E 読了日を不明としているが実際は1988年4月25日である。先日読了した緋色の十字章で言及されるジャン・ムーランの死に関するナチ将校の裁判に関するルポルタージュである。リヨンの殺人鬼と怖れられたクラウス・バルビ−が第二次世界大戦終了後40余年を経過して捕らえられリヨンの法廷で裁かれた。裁判の過程でフランス人全員がレジスタンスとしてナチと闘ったのではなくヴィシー政権下協力した右翼(例えばミリス)も少なくないことが明かされる。20代後半で読んだ本書のことは今も心に残っている。

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