出版社内容情報
罪を犯し,傷つき,道に迷った人々が,オーガニックの庭・畑仕事を通して生きるヒントを見出していく…サンフランシスコの犯罪多発地域で1人の女性が始めたガーデン・プロジェクトによる人と地域再生の物語.
内容説明
罪を犯し、またさまざまなことで傷つき、道に迷った人びとが、オーガニックの花づくり、畑仕事をとおして生きるヒントを見いだしていく…。元受刑者たちが、庭で花を、畑で野菜を育てはじめた。すると、花や野菜が、かれらだけでなく、警察官、地域のコミュニティで暮らす大人たち、子どもたちにも何かを呼び起こした。サンフランシスコの犯罪多発地域で、ひとりの女性が18年前にはじめた「ガーデン・プロジェクト」による、人と地域再生の物語。全米で注目を集めているこの活動を、フォト・ジャーナリストである著者が、2年余りの取材にもとづき生きいきとうつしだす。
目次
初めてガーデン・プロジェクトを訪ねる
オーガニックのさまざまな可能性
なぜ庭を始めたのか―キャサリンの話
自分を殺し続ける必要はない―エリックの話
元受刑者たちとの庭仕事
たのしい草取り
ハロウィーンのカボチャ
希望の見えないまちで暮らすこと
ゴミ捨て場を庭に
庭の隣に警察署が引っ越してきた〔ほか〕
著者等紹介
大塚敦子[オオツカアツコ]
フォト・ジャーナリスト。1960年和歌山市生まれ。上智大学英文学科卒業。商社勤務を経て、86年から報道写真を撮りはじめる。パレスチナ民衆蜂起、天安門事件、湾岸戦争など国際紛争の現場を歩く一方、アザラシなど野生動物の撮影もおこなう。92年よりアメリカを舞台に、死に向き合う人々の生きかた、自然や動物との絆がもたらす癒しなどをテーマに取材を続けている。エイズとともに生きた女性の記録で98年に準太陽賞受賞
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