出版社内容情報
毛沢東の百花斉放期と大躍進期の未公開発言を収録.上巻では「内部矛盾」論の講話原稿版により毛の理想とした共産主義が提示される.下巻では人民公社を中心に共産主義的ユートピアが語られ文革の激動が暗示される.
内容説明
1957年2月、毛沢東は「人民内部の矛盾を正しく処理する問題について」と題する講話で、人々に共産党批判をも含む百花斉放・百家争鳴を呼びかけた。だが、噴出した党批判は毛の予想をはるかに超えた。6月から一転して反右派闘争が開始され、処刑、投獄など厳しい処分を受けいれた人々は数十万にも上った。上巻では「内部矛盾」の講話のオリジナル版を始め、百花斉放期の毛沢東の未公開発言を紹介し、彼の理想とした寛大な共産主義とはいかなるものだったかを明らかにする。
目次
第1部 人物・思想・資料の紹介(毛主席の秘められた講話;現代中国の研究―情報源の問題)
第2部 原典 百花斉放―1957年
付録(青島会議での短い談話;「1957年の夏季の情勢」について)