無理難題「プロデュース」します―小谷正一伝説

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000022255
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

小谷正一(1912-1992年).井上靖『闘牛』の主人公のモデルとなった毎日新聞社事業部を皮切りに,夕刊「新大阪」創刊,プロ野球パ・リーグの創設,民間放送の立ち上げ,海外からの芸術家招致,電通での活躍など,戦後メディアを縦横に生きた男の軌跡を,井上靖,正力松太郎,吉田秀雄,萩元晴彦ら,多彩な人物とともに描く.

内容説明

プロデューサーは常に黒子、そして常に新しいことを。戦後メディアで変幻自在な活躍をした男の軌跡を描きだす。

目次

第1章 おれは空間に原稿を書く
第2章 夕刊紙「新大阪」梁山泊
第3章 綱渡りの「毎日オリオンズ」づくり
第4章 民間ラジオ放送創立へ
第5章 背水の陣で再びの「新大阪」
第6章 一所不住

著者等紹介

早瀬圭一[ハヤセケイイチ]
1961年毎日新聞社入社。名古屋を振り出しに、大阪、東京社会部などののち編集局編集委員。龍谷大学、東洋英和女学院大学教授などを経て、北陸学院大学副学長。毎日新聞社客員編集員。82年『長い命のために』(新潮社)で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

17
小谷氏は1912-92年(表紙見返し)。43歳のとき大阪の夕刊紙「新大阪」創刊で編集長として出向(21頁)。酒を飲まない小谷は喫茶店OKでコーヒーを何杯もおかわりした(26頁)。鶴見俊輔にはじまって伊藤整まで50人が学芸欄の生活と意見の連載で登場したという(188頁)。小谷氏は、時代を読む目、安定期に入ると人は何を望むか、インパクトを与えることができるかといったセンスが、事業を成功に結びつけたもの。  2014/09/30

udonkusoyarou

2
著者が電通時代の小谷にさほど興味はなかったと言うように夕刊紙「新大阪」創刊。職業野球球団「毎日オリオンズ」創設。ラジオ局・「新日本放送」開局。この三つに焦点をあて書き進めてます。夕刊紙、プロ野球、ラジオ放送とエンタメの創成期を文字通りプロデュースした小谷。そこで交わる大森実・井上靖・正力松太郎などの名タレントの数々。小谷は京阪神が主戦場なので登場する人物は関西弁が多く、これがなかなか胸アツ。「こいつおもろいやつやなぁ」あと「カレーライス食ったことあるか?」は自分もいつか使いたい。2015/02/17

kemta

2
毎日オリオンズを設立して結果2リーグ制に移行、クイズ番組や野球中継など斬新なラジオ放送を開始した新日本放送(毎日放送)立ち上げのあたりがそこだけでもっと読みたいくらい一番読み応えあった。特に毎日オリオンズ誕生の過程は「巨人と中日が毎日新聞のプロ野球参入に反対」「正力松太郎と巨人幹部の私情丸出しの確執」とか最近見たことあるような展開で面白い。2011/12/06

katsu3710

1
近代史につながってて面白い2012/01/28

nizimasu

1
毎日新聞社に入社しながらも記者でなく事業部で手腕を発揮したプロデューサーの小谷正一の足跡をたどった評伝。それにしてもバイタリティあふれる仕事ぶりとどこか、時代に流されながらの飄々と舌スタンスながら、夕刊紙の創刊に、球団の設立に奔走するなど、まさに八面六臂の活躍でとにかく面白い人物。ただ、本人の発言なり人となりが少ないのは時間のなせるわざか。ちょっと残念だ2012/01/09

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