内容説明
緑の党の活動は日本にも伝えられているが、いままでの政党とは異なる独特のタイプであるため、その全体像を捉えるのは困難である。本書は、ボン在住の政治学者が、ラジカリズムと保守主義を結合した特異な政治集団ともいえる同党を分析する。200人以上の党員との対話を通して、既成のイメージとは異なった緑の人々のあり様を紹介し、先進諸国の住民の価値観の転換と政治の方向性の問題を取り上げ、緑の党の今日的意味を問う。
目次
第1部 現存体制への挑戦(反政党的政党のクリーゼ;緑のルーツをたずねて;緑の運動から政党へ;連邦議会の第一期生たち;もうひとつの流れ(AL))
第2部 エコロジー社会への離陸(バーデン・ヴュルテンベルク州での実験;エコロジー、市民、自治体;ヘッセン州の社緑連合;「エコトピア」の世界;新しい政治スタイルと女性文化)
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- 道徳教育と中国思想