内容説明
迫真の同時代史、丸山眞男とその時代。下巻は戦後を中心に、東大辞職まで。
目次
重臣リベラリズムからオールド・リベラリスト批判まで
戦中戦後の自由主義
戦後の出発に向かって
三島庶民大学
生活問題としての戦後
太平洋戦争を省みる
アジアへの目
思想史研究と講義
サンフランシスコ講和・朝鮮戦争・六〇年安保
法学部改革・東大紛争・辞職
ポスト戦後と学問の将来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スズツキ
3
下巻は東大についてのあれこれ、そして社会運動とのコミットの裏側など。重要文献もどさどさ出てくるので、読書家なら楽しめるでしょう。2016/09/12
Ikkoku-Kan Is Forever..!!
0
丸山が東大をやめる背景を考えるのに興味深かった。特に、丸山の法学部批判や政治観が自身の言葉で語られていて良かった。ここで話された、国家理性という命題や一般意識をめぐる問題、ウェーバーの政治観・国家概念について自分なりに少し考えたい。取り敢えず、『思想と行動』読み返して、マイネッケやウェーバー勉強してみる。2013/01/03