- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
創業六五〇余年の伝統を誇る塩瀬。日本で初めて御菓子の饅頭をつくった塩瀬の歴史を三十四代当主がたどる。宮中に出入りを許され、足利将軍家や戦国武将に愛された老舗ならではの多彩なエピソードを紹介し、老舗の暖簾の重み、技と味へのこだわりを語る。
目次
第1章 運命との出会い―私のまんじゅう人生はここから
第2章 始祖・林浄因を巡る旅―碑建立と中国との交流
第3章 私の「饅頭の歴史」探し―「林家・南家」と「林家・北家」から「塩瀬」へ
第4章 将軍のお膝元で商いを始めて―江戸時代、塩瀬のその後
第5章 御菓子の神様と呼ばれた父、そして母―和菓子の老舗として、宮内省御用達として
第6章 日々創業の気持ちで暖簾を守る―感謝、感謝で心を鍛えて
著者等紹介
川島英子[カワシマエイコ]
東京生まれ。塩瀬総本家三十四代当主。代表取締役社長を経て、現在、取締役会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
2
今となっては,まんじゅうは非常にありふれた存在である.しかし,それが初めて作られたときには,何よりも新しく,感動的な食べ物であった.甘味というものが今とは比べものにならないほどに機長な時代に作られたまんじゅうの味は,何者にも代えがたいほどのものだっただろう.2011/03/07
とかねね
1
饅頭の元祖といわれる塩瀬の歴史物語です。さすが老舗。歴史があるだけあって、歴史に名を残す人物や天皇家とも交流があったりと、壮大で深い。塩瀬というお饅頭屋さんは知らなかったけれど、饅頭を軸に歴史を眺めた面で興味深く読める一冊です。2014/11/05
ムカルナス
1
奈良で日本最初の饅頭を販売した林浄因と京都の饅頭屋町の地名と東京の塩瀬饅頭は皆同じルーツ。まんじゅう屋の女将の話ではあるが室町時代以降 時の天皇や将軍とも関わってきた塩瀬家から見た歴史物語でもあり面白い。2014/08/21
tohoho
0
饅頭の元祖といわれる塩瀬。その三十四代当主の650年に亘る塩瀬の歴史を調べていくことが、饅頭のルーツを知ることでもあった。天皇家・将軍家御用達からデパート出展まで、多彩なエピソードをまじえ、老舗という暖簾の重みを知ることができる。2011/08/21