出版社内容情報
フランス革命の前夜,パリに向けてひとりの青年がウィーンを旅立った.その名はライデン,心の療法をもとめて磁気治療士メスメルに学ぼうとする医学生であった.それもいささか女好きの…….抱腹絶倒の哲学小説.
内容説明
フランス革命の前夜、パリに向けてひとりの青年がウィーンを旅立った。その名はヤン・ファン・ライデン、心の病いの療法を求めて磁気治療士メスメルに学ぼうとする医学生であった。それもいささか女好きの…。西ドイツの思想界を騒がす鬼才が、ディドロ『ラモーの甥』とトマス・マン『魔の山』をパロディー化した奇想天外・抱腹絶倒の哲学小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
司書見習い
1
ウィーンの医師であるライデンが、当時流行していたメスメリズム(磁気療法)を学ぶためにフランスに行く話。難しい話が多くて一度では理解が進まず。特に、22章の展開が速すぎて、付いていけなかった。いずれリベンジしたい2019/02/07
yoyoyon29
0
*精神病の婦人が、顔回と孔子の「身体を捨て去り、知を投げ捨て、すべてを満たすものと一つになる」と言う。精神病と無の違いが整理できない。 ・自由:俳優は、言葉で武装した他人の視線によって、その自由な動きを妨げられることなく、それでいて自らを他人の目にさらすことができる。動きや身振りが反省することで駄目になる。人が生活の中で自分の意志を思いのままに発揮する。生きることを学ぶとは「あちらでもなくこちらでもない」と言えること。自由な人は本分を見つけたとの思いにも見失ったとの思いにも囚われず、心を素直に表す。2018/08/14