出版社内容情報
『百科全書』など革新的な書物の出版に尽力した開明的な貴族がなぜルイ16世に殉じ自らもギロチンの露と消えねばならなかったのか.18世紀の政治・思想の多様な相の下にその生涯を織り込んだ新しい伝記の試み.
内容説明
アンシアン・レジームへのきわめて急進的な批判者にして改革者のマルゼルブが、フランス大革命の最中に、なぜ、あえて国王の弁護人を引き受け、遂には自らも断頭台の露と消えねばならなかったのか? 本書は、人間としての大義に殉じた一官僚貴族の生涯を描いた新しい伝記の試みである。
目次
序章 マルゼルブの家系と形成
第1章 出版統制局長
第2章 租税法院院長
第3章 大臣そして国王の弁護人