出版社内容情報
旧社会主義諸国では,公共部門の存続と個々の企業に特有な特異な型の「混合所有」(国家・擬似集団・内外の私人の所有)が完全に組み込まれている経済体制が生みだされている.その生成過程と構造を,歴史的に分析.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kk
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著者によると「東欧革命」とは、経済改革の「第三波」の「政治的」な「中断」であり、「市場社会主義」への「未完の接近」であった。更に「東欧革命」は、「中部ヨーロッパ」の「市民革命」型と、「旧体制が依然、影を落としている」ような「バルカン型」とに分類が可能であるとのこと。本書の発行年が1997年であることを一旦考慮に入れるにしても、右類型の真偽については、「市民革命」型・「バルカン」型の有意な差異が「東欧革命」後の歴史的推移の中に観察されるか否かといった観点からも再検証が必要だと思う。2013/12/01
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- デフ・ヴォイス 創元推理文庫