出版社内容情報
禅教本の最高峰を,伝統的解釈から解き放ち,詳細な注と画期的な現代語訳でおくる.「文字禅」の究極である本書を繙く者は,言語と意味,その解体と生成の場に立ち合うことになるであろう.上巻には第30則までを収録.
内容説明
『碧巌録』は、北宋初期の雪竇重顕が古則百則に対して頌をつけた公案集に、北宋晩期の圜悟克勤が垂示・著語・評唱を加えた禅の教本である。重層的な構造をもつ本書を読み解くため、詳細な注と画期的な現代語訳とが付された。「文字禅」の究極である本書を繙く者は、言語と意味、その解体と生成の場に立ち合うことになるであろう。上巻には第三十則までを収録。
目次
武帝と達磨の問答
趙州の至道無難
馬大師の病気
雪峰の全大地
雲門の「毎日が吉日」
慧超、法眼に仏を問う
翠巌の夏安居末の説法
趙州の四門
睦州、僧に来所を問う〔ほか〕