出版社内容情報
ペレストロイカの進展に伴ない,ソ連市民に精神上の革命といえる大幅な意識変革が生じた.社会主義の原理と実践の評価をめぐって,広範な議論が行なわれている.何が問われ,何が明らかにされたのか,を分析する.
内容説明
ペレストロイカの進展に伴ない、ソ連市民の側で精神上の革命ともいえる大幅な意識変革が生じ、過去および社会主義の原理と実践の評価をめぐって、広範な議論が行なわれている。膨大な資料に基づき、何が問われているのか、何が新たに明らかになったかを検討する。ついで、政治指導者の対応、ペレストロイカの将来との関連を解明する。
目次
背景―雪どけと凍てつき
第1部 「精神上の革命」(ボリシュヴィキ革命以前のロシア;新経済政策およびスターリン主義へのオルターナティヴ;農民の抑圧;スターリンと側近;スターリン主義とソ連社会;スターリン主義体制;第二次世界大戦;レーニン、内戦、その帰結)
第2部 ソヴィエト史をめぐる政治
第3部 専門の歴史学
第4部 文脈からみた論争