出版社内容情報
ゲーデルの不完全性定理と量子論理の成立――今世紀の数学・論理学の風景を決定した二つの事件,その本来の意義と射程を計測する.〈思考のパラダイム転換〉に向かう系譜に,パラドックスとの格闘が加えた一頁とは.
内容説明
ゲーデルの不完全性定理と量子論理の成立―ともに今世紀の数学・論理学の風景を決定した、1930年代初頭の出来事である。ギリシアに始まる論理的パラドックスへの挑戦の系譜に、決定的な1頁を加えた2つの事件、その本来の意義と射程を計測する。形式的思考のパラダイム転換に向うたゆまぬ努力が、世界観に与える哲学的インパクトとは…。
目次
20世紀はじめの数学・物理学風景
論理と集合論のいくらか
「うそ」の功罪
見るものと見られるもの―ベラスケス、エッシャー、マグリット
ミクロの世界の不思議
モト・ペルペトゥオ―思考の枠は少しずつ動く