出版社内容情報
我々は今や、米政府を飲み込んだ特異なブランドの「営利目的型リアリティ番組」のエキストラ──トランプとその背後に存在する惨事便乗型資本主義者たちの政治的・経済的もくろみを明らかにし、対抗のビジョンを提示。
内容説明
「アメリカ社会がもちうる最悪な要素すべてを象徴する男」「アメリカ始まって以来の“核武装したリアリティ番組大統領”」の登場。大統領執務室と「マール・ア・ラーゴ」、そしてツイッターから矢継早にくり出される政策―規制国家の解体、福祉国家と社会福祉事業に対する徹底的な攻撃、移民と「イスラム過激派によるテロ」に対する文明的な戦い…。それらは、すでに最も弱い立場にある人々への明白な脅威であることに加えて、次から次へと危機の波を生じさせるトランプ版「ショック・ドクトリン」である。この脅威に対して「NO」と言うだけでは足りない!際限のない収奪と蕩尽に基づく社会から、思いやりと再生に基づく社会へ。みなが望み必要とするビジョンをつくり、実現するために、私たちはたゆまぬ努力をつづけなければならない。トランプへの怒りをもとに、切るような迫力の筆致で書き上げられた、人類と地球の未来のための警世と行動の書。
目次
第1部 なぜこうなったのか―スーパーブランドの台頭(なぜトランプは究極のブランドになることで勝利したのか;ファースト・ブランドファミリー ほか)
第2部 今どうなっているのか―不平等と気候変動(気候時計は真夜中を打つ;グラバー・イン・チーフ ほか)
第3部 これから何が起きる恐れがあるか―ショックがやってくるとき(惨事の親玉たち―民主主義をすりぬける抜け道;危険な政策リスト―危機に備えて予期しておくべきこと)
第4部 今より良くなる可能性を探る(ショック・ドクトリンが逆襲されるとき;「ノー」では十分でなかったとき ほか)
著者等紹介
クライン,ナオミ[クライン,ナオミ] [Klein,Naomi]
1970年、カナダ生まれのジャーナリスト、作家、活動家。デビュー作『ブランドなんか、いらない』は、企業中心のグローバリゼーションへの抵抗運動のマニフェストとして世界的ベストセラーになった。2016年、シドニー平和賞受賞。2017年に調査報道を手がける米ネット・メディア「インターセプト」に上級特派員として参加、他に『ガーディアン』『ネーション』などさまざまな媒体で記事を執筆している
幾島幸子[イクシマサチコ]
翻訳家。1951年生まれ
荒井雅子[アライマサコ]
翻訳家。1960年生まれ。TUP(平和をめざす翻訳者たち)メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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