内容説明
乱世がつかのまの休息をむかえた南北朝後期から室町期にかけて生まれた能楽には、謡い舞う女神、不実をなじる妻、子を捜し求める母など、多彩な女性像が登場する。「三輪」「砧」「百万」など代表的な女能の数々を歴史家の見地から大胆に読み解いて、中世女性史の厚みの中で能の魅力を語ったユニークな能楽案内。
目次
1 謡い舞う女神
2 恋慕する女
3 堕地獄の恋
4 子を捜し求める女物狂
5 人身売買と問答
6 悟りに男女の別なし
著者等紹介
脇田晴子[ワキタハルコ]
1934年生まれ。1963年京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。1969年京都大学文学博士。城西国際大学教授
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